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卒業論文日本語支援(校正)が今年も始まりました
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大学4年間の学びの集大成とも言える卒業論文(以下、卒論)。その執筆、完成にあたっては、相応の情報収集力や論理的思考力など様々な力が必要です。そして、外国人留学生には、そうした力量に加え、高い語学力が要求されます。本学では例年多くの留学生が卒論執筆に取組みますが、「挑戦する留学生」への支援の一環として実施しているのが「卒業論文日本語支援(校正)」です。日本人学生と日本語上級者である留学生が「二人一組」となり、「支援」を求める留学生の卒論完成を助けます。
11月11日、いよいよ卒業論文日本語支援がスタート。
初日は、3名の留学生の卒論の校正作業が行われました。誤字?脱字はないか、主語?述語はきちんと対応しているか、助詞や語彙の使用は適切か等、チェック項目は多岐に渡ります。大変根気のいる作業ですが、学生達は、一切の妥協を排して、一言一句丁寧に確認を進めていきます。専門的な内容ゆえに、日本語ネイティブの学生スタッフでさえ頭を抱えてしまう瞬間が訪れることも少なくありません。しかし、いずれの「チーム」もコミュニケーションを取りながら、より正確で適切な表現を求めて、時間の許す限り熟考を重ねます。最初の校正作業終了後に見せてもらった初稿は修正箇所で真っ赤。でも、それは困難を乗り越えた証でもあります。
「卒業論文の書き方について有益なアドバイスをもらうことができた」、「日本人学生と交流ができるよい機会だった」— 初日の日本語支援をこのように振り返る留学生の眼差しに、卒論を必ず完成させるという強い意志を感じました。今後も留学生に対する修学支援の充実に向けたこうした取組を継続していきます。