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【経済学部】将来に備えるお金の話~金融経済セミナーを実施~
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2024年11月18日(月)、経済学部1年生を対象とした特別講義「金融経済セミナー」が開催され、約200名の学生が参加しました。この講座は、1年次科目である「基礎演習B」の1コマとして実施されました。
講師には、株式会社三井住友銀行 八尾支店 支店長の平山 航氏、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社 大阪お客様サービスプラザの松本 卓也氏をお迎えし、「将来に備えるお金の話」をテーマに、これからの将来に役立つ金融知識について講義いただきました。
【講義内容】
- ライフイベントを考える~人生の3大費用(住宅?教育?老後)の準備
- 資産運用?金融商品について~お金の運用におけるリスクとリターンの関係
- 投資体験~株式売買のシミュレーション
- 投資のポイント(長期?分散?積立)、NISAやiDeCoなどの制度について
- まとめ
■投資体験ゲームを通じて「投資」とは何か実感する
講義の中で実施された投資体験ゲームでは、学生たちは、とある企業の株価をもとに10万円の軍資金を15万円に増やすことを目標に、指定されたタイミングで投資判断を行うゲームを体験しました。自身の投資判断に一喜一憂しながら、計5回実施後、目標の15万円を達成した学生からは喜びの声があがっていました(今回のワークでの最高記録は22万円でした)。このシミュレーションは、コロナ禍による株価変動なども織り込まれたケースワークで、株価が社会情勢や消費者の需要の変化に大きな影響を受けることも観察することができました。
今回の体験を通じて、学生たちは、自分の投資判断がどのような結果を生むかを体感しました。
例えばコロナ危機のような予測できない出来事がもたらす経済的な影響は、投資判断やリスク管理の重要性を再確認させるものであり、長期的な視点でのライフプランや資産運用の考え方にもつながる示唆を得られるものでもありました。
現在の日本は金利が低く、貯蓄していても資産が増えづらく、モノやサービスの価格上昇により、お金の価値が下がる可能性があります。金融商品を扱う際に、どのようにリスクとリターンを考えるのかも教えていただきました。
さらに、リスクとリターンのバランスを考慮する重要性や、自分自身の判断だけでなく、さまざまな情報源を参照する必要性も学びました。これにより、単に株式取引を学ぶだけでなく、社会全体の動きに目を向け、長期的な視点で経済や金融を考える力を養う機会となりました。
こうした体験は、学生たちに「経済は社会と密接に結びついている」ことを改めて実感させ、経済学で学ぶ理論の現実世界への応用について考える貴重な機会となりました。
■受講者の声(受講レポートより抜粋)
?これから経済学を学んでいく上で、金融について今から理解を深めていくことは自分のためになることだと感じました。私は金融知識がなかったので、投資体験は、株式の仕組みの理解にも繋がりました。今後、貯蓄や投資をするときのためにも大学時代に金融についてしっかりと学び、将来に活かしていきたいです。
?経済の仕組みや金融市場の動向について理解が深まりました。特に、金利やインフレーションが日常生活や投資に与える影響を具体的な事例を通じて学べた点が印象的でした。これを機に、より積極的に経済ニュースを追い、自分の資産運用にも活かしたいと感じました。
?普段、ニュースで耳にする用語や概念が、実際にどのように私たちの日常生活や投資に影響を与えるのかを理解することができました。講師の方が使用した事例で、日本の過去数十年にわたる経済成長率の推移や、最近の世界的なインフレ傾向についての解説は興味深かったです。また、講義内で取り上げられたESG投資(環境?社会?ガバナンス)にも感銘を受けました。従来の投資が単なる利益追求に重点を置いていたのに対し、持続可能な社会を目指した投資の重要性について考えさせられ、自身の投資方針を見直すきっかけとなりました。
?将来叶えたい夢や目標を達成するために、お金は必要不可欠で、これから先のライフイベントにかかるお金を考えると、今の歳から貯金や投資を始めるのは、良い案だと思いました。しかし、投資をするならもっと世の中のことやニュースを知る必要性を感じました。経済学部で学んでいるので、これから増えていく経済学の知識と掛け合わせて今回のことを生かしていきたいです。
?私は将来、証券アナリストの資格取得を目標にしており、数式や理論だけでなく、このような知識を身につける必要性に気づけたことは良かった。この授業を参考に資格の勉強と並行して、金融の知識もしっかりと勉強して、将来に役立てていこうと考えています。
?私は投資に興味があり、いつか学んでみたいと思っていました。今回の授業で投資とはなにか、どう学べばいいかが分かったので、さらに投資について学びたいという思いが強くなりました。そのため、来期のミクロ経済学、マクロ経済学に対してのやる気が出てきました。
?今回のセミナーを通じて、金融知識が将来のキャリア形成や資産運用においていかに重要であるかを実感しました。今後は、自分でも関連する書籍やニュースを積極的に読み、さらに知識を深めていきたいと考えています。このようなセミナーが定期的に開催されるなら、ぜひ参加したいと考えています。
■金融リテラシーを向上させる第一歩
講義の最後には、「将来のライフプランを実現するためにも、学生時代からお金について考え、金融商品の知識を習得することで、より良い金融商品の選択が可能になる」とメッセージが贈られ、学生たちの金融リテラシー向上への意欲を高める内容となりました。
次年度から、経済学部では金融教育のさらなる強化を予定しています。未来を生き抜く金融知識を獲得する経済学部の新しいカリキュラムにもご期待ください。